僕様王子に全てを奪われてⅡ

「あ…有栖川…話があるってば」

私は部屋を出て行った有栖川を追いかけた

「なんですか?」

廊下で足をとめて、有栖川が振り返る

「家に帰ったの…って?
何かあったの?」

有栖川の視線が私からずれる

え?

どうしてそんな気まずそうな目をするの?


「そう、ですよね
きちんと愛子さんにも話さないと、いけませんよね
本当は黙っていたいところなんですけど」

「話してよ
黙っていられるのは…嫌だよ」

「ええ
なので話したいと思います…が、その前に
居間にクーラーを入れませんか?
暑くて…」

有栖川らしいね

暑さに弱い

確かに額から汗が流れおちてる

和服だから余計なのかもしれないね