僕様王子に全てを奪われてⅡ

家に着くと、冴子が居間のソファに座った

「はあ」と深いため息をつくと、腕をまわして、首のストレッチをする

相当疲れているみたい

どうして?

お兄さんだって、雪乃さんだって良い人で緊張するなんて…

「冴子ぉ…男モードになってるよ?
足を広げて…パンツ丸見え」

「あ?」

鋭い目で、冴子が私を見る

「いいよ、別に
愛子しかいないんだから
気にするな」

気にするでしょ!

私は自分の部屋に鞄を置くと、スリッパで居間に行く

窓を開けて、生暖かい風の通りを良くした

「クーラーは?
化粧が汗で取れちゃう」

「……私しかいないから…めっちゃ男モードのくせにぃ」

「だって、帰りは電車よぉ?
世間の男たちの前を通って帰るのに、化粧が崩れてるなんてぇ…ありえなーい」

「帰る前に化粧して帰ればいいでしょ」

「冷たいの
愛子、お茶!」

私は肩をがくっと落とした

なんで、そんなにわがままなのよっ!