僕様王子に全てを奪われてⅡ

僕はふっと笑うと、手に持っていた小切手を破り捨てた

「昨日の今日で、申し訳ないですけど
気が変わりました
どうぞ、お話ください」

「は? いいの?
浮気しているって言っていいわけ?」

高波さんは生徒希望の人たちに聞こえるように、大きめな声で言いだした

「あ…あの、お手洗いは…」

男二人のうち一人が小声で、飯島さんに聞いているのが耳に入った

「昨日まで、浮気でした」

僕はにっこりと笑った

「は?」

高波さんの眉間にしわが寄る

「だから、本命になったんです」

僕はさらりと口にする

もともと本命ですけどね

愛子さんとの恋愛が、浮気なわけないじゃないですか