My Story ━自分物語り━

『帰る方法は知ってるのか?』
「カエル?なんのこと?」
『自分の居る場所に行く事だよ』
「う~んよくわかんないけどエアの呪文覚えられれば空飛ぶことが出来るようになるよ」

迂濶な行動をとった事に悔やんで自分自身に腹を立ててもしょうがない。心慈はアリルの話の続きを聞く事にした。

「アダマスには属性があって、火、氷、光、闇、癒、…他にもあるけど忘れちゃった。マスターひとりにつきアダマスはひとりだけど複数でもオッケーなの」

アリルは指折りしながら丁寧に説明する。

『アリルはまだ俺のアダマスじゃないのか?』
「うん。マスターからキスをもらえないとなれないんだ」
『キス!?…ってどこにだよ』

心慈は初めての行動に戸惑いが隠せない。そんな心慈を見てアリルがクスッと笑った。

「なんかマスター可愛いね」