My Story ━自分物語り━

アリルの笑顔は眩しいくらいに輝いていて心慈は目を細める。さすが属性が光なだけに心慈はアリルが輝いて見えるのだ。

「旅に出る前に色々準備しないとね。マスター案内するよ」

アリルに手を引かれタウンを散策する。
心慈は深く息を吸い込み口からゆっくり吐き出す。自分がプレイするのならある程度の知識が必要になる。
オンラインゲームの粗筋は大抵決まっている事が多い。武器、アイテム、スキル、お金、それから戦闘。

『アリル、旅の目的はなんだ?』
「ルネ様を助ける事だよ。今ベリーランドはタウン以外を除いてモンスターだらけなの。ルネ様を助けたら元通りになるって!でもあたしたちはマスターが居ないと何処にも行けないからマスターのアダマスになって一緒にルネ様を救いに行くの」

よく有るパターンだな。するとベリーランドの幾つかのステージをクリアして最終的にはルネを救えばゲーム終了って事になるのか。
と心慈は自己分析をした。