帰り道― 暁は美宇と帰っていた。 結局あの時以来桐夜の 顔を見ていない。 少し不安感を覚えた。 「ねぇ、美宇。」 「ん?なぁに?」 「今日2限目以来で桐夜の事 見た?」 美宇は可愛い顔に似合わない 眉間に少ししわを寄せ、考えた。 「見てない、なぁ~・・・・。」 「そっか。」