アタシは目を疑いながらも その光景をゴクリと 唾を飲んでまじまじと見る。 できた空間の中にローズは スラリとのびた足を スッといれる。 「・・・じゃあな」 桐夜の言葉に一瞬ピクンと 反応して行動を止めるが ローズはそのまま 空間の中に入っていき、 姿を消してしまった。 ローズが消えるとともに 空間も消え、辺りに 立ち込めた妖しい光も やがて空の青に染まっていった。 きっと・・・・・。 ローズも桐夜の事が 好きだったんだ。 アタシなんかより ずっと前から。