「ああ。」 と桐夜の短い返事が聞こえた。 でもその言葉とは裏腹に どこかとても重い言葉に聞こえた。 「じゃあ…っさよなら…ね」 背中を向けてそう言ったローズは 何やら首もとから鍵のついた ネックレスを取り出し 手のひらに乗せた。 するとその鍵はふわりと 数センチ浮かびあがり 妖紫色の光を放った。 そこをもとに渦巻いた 異次元空間ができる。