パシッ! 今は野球の練習中。 夏が苦手な俺はボールに八つ当たりしながらアイツへ投げる。 アイツとは… 皆川翔太。 翔太は中体連に向け日々ボールを軽やかに俺のグローブへ投げる。 その姿が憎くて、翔太の顔目掛けてボールを投げる。 パシッ! 「あぶねー!」 「顔目掛けてやったんだし」 「このクソ!」 「なんだとクソ!」 ここの野球部の名物とも言える俺と翔太のじゃれあい。