カタカタカタ…

パソコンのキーボードを叩く指が速くなる。

ふふっ

これでやっと復讐ができる。

Jokerの復讐…

少女は不気味な笑みを浮かべた。


「やっと復讐が出来る…あははははははは…」


部屋に響く声で笑う。

カタッ


「みんな、正体がバレないようにね」


少女は悲しい顔で呟いた。

私達の怨みは消えない傷となった。

だから、みんなで考えた。

どうやったら愚かな人間たちに復讐できるか。


「醜い人間たちには復讐を」


さぁ、ゲームの始まり。

その名は『学校トランプ』。

少女の足元には無数のJokerが散らばっている。

暗い部屋のせいか、

Jokerがニヤッと笑った気がした。


「あなたが最高のカード」


少女はJokerのカードの端を指でなぞった。

ガチャッ

部屋のドアを開けた。

学校の腐った人間共は、私のことを分かるだろうか。

心配はいらない。

みんながいる。

学校に通う毎日も今日で終わるというのに。

馬鹿な人間共。


「修平…」


少女は誰にも聞こえないように呟いた。