「クッ、ハハハハハハハ…」


大輔はついに笑い始めた。


「大輔…やめろ!!」


孝哉はドアの方に逃げようとした。


「…死ね」


大輔は硫酸が入ったビーカーを、思いきり孝哉めがけてかけた。

バシャッ


「…え」


孝哉は呆然とした。

孝哉の前に立ってたのは…時雨だった。

時雨は塩酸を顔から受けた。


「中村…大輔…」


時雨は硫酸で顔がドロドロになっている。

時雨はバットを振り上げた。


「一を殺した罪は許せない」


バットが大輔に振り下ろされた。

グシャッ

大輔は頭蓋骨が割れ、頭から血を流していた。


「アハハハハハハハハ…復讐が出来た」


時雨は硫酸を浴びた頬を袖で拭いて、大輔のポケットからJokerを奪った。

時雨はドアの方に向き直った。


「ヒッ…」


原形をとどめていない時雨の顔に孝哉は恐怖を感じた。

時雨はそんな孝哉を鬱陶しく思った。

時雨はバットを振り上げ孝哉の背中を叩いた。


「や、やめろ…」


時雨はニヤッと笑い、殺す快感を覚えた。


「うわああああ――――」


もう一度バットを孝哉の顔めがけて振り下ろした。


「哀…沙…」