決まって夜明けごろになると、二人とも一度目を覚ます。 それで、抱きあう。 躊躇いがちなキスから、いつの間にか罪悪感が消える。 ムードのあるロマンチックなものなんかじゃなかったけど、お互いの肌が吸い付くみたいに、求めあう。 あたしは、小さく何度もすきって呟く。 でも、決して聞こえないように。 「あ」 「ん?」 「腰、大丈夫?」 「…平気」