世界の果ての空。


「眠くなってきたね…」


一通りお酒を飲み干すと、細い眼の瞼が少しずつ降りてくる。

彼はそう言いながらすでに眠ってたりする。

ここはあたしん家だってば、そう思いながらも、気を許してくれているようで少し、嬉しくなる。


「寝ましょっか」

そう問いかけると、彼は目を閉じたまま頷いた。

それもいつもの、合図。



 
あたしは急いで一枚の布団を引くと、そこに彼を寝かせつける。

急いでテーブルの上を片づけて部屋の明かりを消すと、あたしも彼が眠る布団にもぐりこんだ。


先に眠りこんでいる彼の肩に、そっと額を当てて。