「いまも、痛い?」

心配そうな声で聞く。

「ううん、痛み止め飲んでるし、あんまり」

そう答えると、安心したような顔で微笑んで



「コルセット、見せて」

そう、興味津津の顔をして聞いた。



どこの子供なんだか、そう少しだけ呆れながら、腰につけていたコルセットを外して差し出した。

彼はそれを手に取り、まじまじと見つめる。

そして真面目な顔をして、言う。



「なんか、病人みたいだね」

「だから、病人ですって、あたし」


そう言うと『あ、そっか』そう言って可笑しそうに笑った。