薄暗い部屋で膝を抱える少女がいた。

肩で切り揃えられた黒髪、白い肌、金に近い薄茶色の瞳。

部屋のドアが開いた。

「時間だ。」

「はい。」

少女は立ち上がり、部屋を出た。

静かな部屋に鍵のかかる音だけが響いた。