久保田先生の背中ばかり追って半年が過ぎた頃、あっという間に、受験シーズン本番を迎えようとしていた。

そして、先生とも過ごす時間も限られてきた。

そんな高校生活最後の秋、当時のあたしにゎ残酷な噂を耳にした。

「久保田先生ってC組の生徒と付き合ってるらしいよ!!」

「あぁ!!知ってる!!
松永さんでしょ?」

「っえ?そうだったの?」

そんな会話をたまたま
トイレの個室で聞いてしまった。

「うそでしょ?」