月夜にヒトリゴト

やっと、ほんとうにやっと、目が覚めた思いだった。

それが本音なのかどうなのかどうだってよくなって。
たとえば、その言葉の裏に、何かがあったとしても、そんなこと、私には関係のないことだと思う。

数ヶ月、私は、一生懸命、圭亮に向き合って欲しいと言ってきた。
ちゃんと別れたいと伝えてきた。
その結果が、こうなってしまったのは、そういう運命に過ぎなかったからだと思う。

最後をしっかり出来ない人は、所詮それだけの人間に過ぎない。
自分の言葉、態度、やってきたこと、何もかもに責任のもてない人は、それだけの価値しかないと思う。

圭亮は、私にとって、そういう人だった。

“海”のデートも、“コンサート”のデートも、“桜”のデートも、もうすっかり遠い過去となってしまった。

「いい思い出にできなかったのは残念だ。」
そんなこと圭亮に言う資格はない。
そうしなかったのは、あなたなのだといってやりたい。

もう二度と会うこともなくなった、圭亮。

辛い過去にはしたくないけど、もう逢うことも語ることもない出来事になったのは間違いなかった。

私の春は、やっと終わりを告げた。