一生懸命は知りながら、探した。 いた! 「龍平!」 夜ということも忘れて、大声で呼ぶ。 龍平はぱっと後ろを振り返る。 私は龍平のとこへいそいで追いつく。 「…んだよ。」 「えっ?」 「俺のこと嫌いなんじゃないのかよ。」