周りの視線なんて関係なかった。




後悔の思いを涙ととも流した。



「…雄和に謝りたい」
「それが一番だな」
「…でも今更口利いてくれないですよ」





あたしは先輩から離れた。



「ここは俺の出番かな♪」
「出番?」
「任せとけ!」




あたしのおでこにデコピンして歩き出した。




あたしは先輩の背中を見て思った。



よかった…。
先輩を好きになれて。
今は先輩として好き。
恋愛としては見れないけど…
1年前先輩に恋してよかったな。





あたしは先輩の隣まで走った。



「学校までお供します」
「頼んだ」




あたしと先輩の間にはほんの少し距離ができてた。




この距離にはたくさんの意味がある。






下駄箱について先輩が振り返った。


「お供サンキュ」
「はいっ」
「じゃ放課後な」
「はい!」