「俺のご先祖様さ!」

「アハハハハハハ!」

この時周りは静まり返っており、俺の声だけが高々と教室中に響き渡った。
 なぜみんな黙っているかって?
 何故なら、この馬鹿教師は……。


「進道!後で職員室に来い」

そう。生徒を職員室で怒鳴り、他の先生達に俺の、俺に対する評価を下げると同時に、俺に恥をかかせようとする――。

「生徒イジメ教師」だったからだ。

ちなみに、俺の名前は進道レイジ。18歳の高校三年生だ。あとは……。あっ。俺は男だからな。

おっ。チャイムが鳴った。じゃあ、逃げるわ。

「おい。進道!何処へ行くんだ戻って来い!」

はあ。本当に馬鹿だな。そんな事言われて戻って来る奴いないのにな……


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そして、ここから運命が変わり、円ではなく、一本の道になったと気付くのは、もうしばらくしての事だった。

〜Next〜
一話 「始まり」