樹の下に息する者達がいた。

息する者達は心を持ち、

生きる者達は死ぬ事を知った。

三つの種から運命は動き、

全ての者達が愛を覚えた。


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ああ。

暇だ。

毎日毎日同じ事の繰り返し。

俺は出口のない円の中で永遠と生きていかなければならないのだろうか。

なあ。もし、もしもだぞ。

神って奴が本当に存在するのなら、俺の人生変えてくれよ。

ん?それなら努力しろって?

ムリムリ。だって「メンドクサイ」じゃん。


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「何が面倒臭いんだ?」

「?」

どうやら寝ていたみたいだな。

「ったく。お前みたいな奴がいるからこの世はくさっていくんだよ。やれやれ……。」

ああ。そうかもな。そしてお前もその奴らの仲間だろ。

憎たらしい四十代の三流大学出身の背中を睨みながら呟いた。

「じゃあ、授業再開するぞ。」

しなくていいです。

「さっきの続きだが、昔、この世界には地獄が存在していた。」

は?地獄?

「そして、その地獄には、悪魔や死神が住みつき、人間や人間と結婚した悪魔を襲っていたそうだ。」

やばい……笑いが……

「だが、そこに救世主が三人現れ、世界を救った。――で、その中の一人が」

もう……げ、限界だ。