「1人じゃねーし。」 聞き覚えのある声が、 あたしを心の底から安心させる。 「安藤尚…?」 なんでいるの? 「俺、もう一度野球をやるよ。 だから、俺が…」 少しあたしから目をそらして、安藤尚は一呼吸おいた。 「…俺が、お前と同じ、四番バッターになったら、 俺と付き合ってくんない?」