赤の国の王は 息子のもとに駆け寄りました。
「なぜ… なぜこんな事に…! なぜお前が 我々の戦いの最初の犠牲者に成らねばならぬのだ!」
赤の国の王は怒りに我を忘れて叫びました。
「撃て!撃つのだ!青の国の奴らを一人残らず撃ち殺すのだー!」
「ぉぎゃー!!」
国王の声と同時に、今度は小さな赤ん坊の泣き声が周囲に響き渡りました。
誰もがハッとして、場違いなその声の方向に目を向けると、そこには、青い髪の娘が立っていました。
その手に、小さな赤ん坊を抱えて…。
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