クラスは26人まあまあな人数なのでさっさとホームルームを済ませて帰らして帰りは母親のお見舞いに行くつもりでいた拓海だった 『山本拓海です初めまして。担当教科は古典です。1年間よろしくお願いします。大学を卒業したばかりなので分からないことも多いがよろしくな。じゃあまず自己紹介を名簿順にしてもらおうか。まず朝川(アサカワ)から始めようか』 ふとクラスの特待生高橋雪(タカハシユキ)と目が合うその時に今度古典教えてやるかという考えが浮かんでいた拓海だった 「次は16番高橋の番だ。高橋高橋聞いてるか高橋の番だ。高橋おい高橋ってば返事しろよ高橋高橋なんだよ聞けよな高橋高橋お前の番だぞ。高橋高橋聞いてるかおーいお前の番だ早くしろよ」 「えあはいっなんですか」 『天気がいいからといって寝るのは構わないが目を開けたまま寝るのはどうかと思うな。俺は今まで目開けたまま寝てる奴始めて見たぞ』 クラスから笑い声が起こる