なんて思いながらも怖くて理事長室の前まで来てしまったあたし。

コンコンッ

「失礼しまぁす」

ガチャ

「あ・・・れ?いない??」

あたしは奥の扉を開けた。

毒舌男は机に頬杖をついて眠っていた。

風がサワサワと吹いて、毒舌男の髪の毛を靡かせた。
光が毒舌男の髪の毛を照らした。


綺麗・・・。


あたしは無意識のうちに毒舌男の柔らかな髪の毛に触れていた。