✞龍side✞

花恋と今日から住むことにした。
でも、花恋は行ってしまった。

ま、すぐに捕まえてやるけど。

暇になったから外を見ていると、花恋の姿が見えた。
花恋はチャリに乗っている男と喋っている。

誰だ?アイツ・・・。

花恋は男のチャリの後ろに乗った。
でも、キスは俺がはじめてだったみたいだし。
彼氏ではないだろう。


いやいや。
そんなこと考えてる暇はなくて。
花恋は家に帰ってしまいそうだ。
だから俺は生徒指導のセンコーに電話をかけた。

『はい。もしもし。こちら生徒指導の岩田です』
「岩田先生、今女性徒が勝手に帰っていこうとしてます。正門です。はい。理事長室に連れて来てください。よろしくお願いします」


俺はそう言って電話を切った。


岩田、結構走るの早いしな。
校則守らないヤツには厳しいし。
すぐに来るだろ。


俺はそう思い、机に伏せた。


眠い。



龍は静かに目を閉じた。


✞龍side END✞