それにこの卒業は、私にとって待ちに待ったもの

もう一つの卒業…

この苦しく、辛い家からの卒業



お母さんは、お父さんに三つ指ついて「お世話になりました」と頭を下げ
離婚届けを置いてきた

お父さんは広げた新聞を閉じるでもなく、無言のまま、一度もお母さんを見ることはなかった…。