『特に何かあったわけじゃないんだ。

ただ俺はずっと家族に
疎まれている存在だから

結局彼女にも……』


家族に疎まれてるって
彼女にもって

どういうこと?

貴方はどんな想いをしてきたの?


きっとこの時の私の顔には、眉間にかなり皺が寄っていたに違いない…。


『少し長くなるけど…』
とケンジから送られてきたメールを読んで愕然とし、携帯をもつ手がワナワナと震えた。