顔のない恋

何時ものようにチャットを楽しんでいると


ガチャッ!

ノックも無しにドアを開ける音にビクリと体が反応し、嫌悪感に包まれる


「おい、飯」

私の背中に、『ただいま』の言葉もなく投げ掛けさっさと行ってしまうお父さん…


開けっ放しのドアを見つめ、溜め息をつく


鍵付けたい…


何時も思っていた。