この頃の私にはケンジが
小煩いだけで、あれほど頻繁だったメールのやり取りが、面倒に思えて、

何時ものように来るメールに返信をしないことも
しばしばだった…。



ケンジは、どんな想いでメールを送ってくれていたのだろう……。



変わりたいと願っていた私は、やりたいことをやり、お姉ちゃんみたいに過ごすようになって、

変わったのだと、その意味を履き違えていた。



目の前の楽しさに夢中になり、本当に必要なものを失いかけていることに気付かないまま……。