予定通りマサルの家に行き

先に荷物を置いてこさせた

無論最初に出てきたときに

マサルが課題のことを忘れていたことは

言うまでもない

アユミの脳天手刀に

涙目になりながら

一度家に引き返した

「アユミ、ウチに来たら一回

 2人ともウチにあがって行けよ

 母さんが会いたがってたしな」

「うん?おばさんが?

 そっか、随分会ってないし

 そうしようかな?」

よし・・・

着々と下準備は進んでいる

物忘れの激しい幼馴染が

ちゃんと荷物を持ってきたので

家に向かうとしよう

「で?マサル今日は何やんの?」

「とりま国語じゃね?

 俺たち日本人だしさ」

「おっけ。んじゃ俺も国語持っていくかな」

「ん?あんた達意外とやる気あるのね?」

「アユミは一回言い出すと

 絶対曲げないからな

 早く終わらせないと

 なぁ?ユート?」

「ん?んー・・・

 そうだな

 それはあるな」

まぁ俺の真意は

別の所にあるわけだが・・・

渡りに船だ

この際2人には

意図せずとも協力してもらおう