汐月ちゃんと歩いてると碧くんが走りながら、





「あ、萌ちゃん、水谷、バイバーイ」



「おー」



「バイバイ」





声をかけて、蒼くんのいる昇降口まで行く。



さすがサッカー部。



早いなぁ。



私なら走ってる間に転んじゃうよ。





「萌、やるじゃん」



「え?」



「渡部蒼」





急にやるじゃん。


なんて言うから何かと思えば

“渡部蒼”

その名前を聞いて思わず顔が赤くなる。



顔に手をあててみても熱い。



は、恥ずかしい~





「まさか渡部蒼と来るなんて予想もして無かったわ」





そうだった!