「碧うるさい。 ここ図書室」



「蒼ひっで~

あ、萌ちゃんだ」





蒼くんに話しかけてた碧くんは、私に気付き話しかけてくれる。



碧くんとは同じクラスで、たまに話しかけてくれるんだ。





「あ、えと、こんにちは」



「こんにちはー

萌ちゃんってよく図書室にいるんだ?」



「えっ、と…うん。

本、好きなの」





なんだか恥ずかしくなってきて、本を顔の近くまで持ってくる。



か、顔赤くなってないかな。





「碧、いじめてるみたいだぞ?」



「そんなことねーって。

萌ちゃんはちゃんと言葉選んでんだよ、な。

蒼も萌ちゃんと喋ってみろよ。

萌ちゃんスゲーいいこだし」



「お前はそう思ってても柏木さんはそう思ってねーかもよ?」





…柏木……さん…!!



柏木さんなんて!!



苗字だけどめちゃめちゃ嬉しいっ!