まさか雅さんに会うとは。



あ、雅さんってゆーのは宮内雅さんっていって、まぁ先輩っちゃ先輩なんだけど、詳しく言えばオレの中学時代の先輩の彼女。



歳はオレの1個上。



確か1番最近会ったときは高校でテニス部のマネージャーしてるとか聞いた。



あー中学んときのヤツらに会いたくなってきたー



頭でボケーっと考えてふと我にかえると、オレの目の前には桃花の腹の中におさまったのだろうケーキ皿が大量につまれている。



いつものことだけどスゲーな、おい。





「美味い?」



「うーん…」





あれ?



桃花がこんな反応するなんて珍しくねー?



いつもは美味いとか美味くないとかハッキリ言うのに。





「なんかあんまり味わかんないの…」





食べかけのモンブランを見ながら話す桃花。


桃花の食べかけのモンブランをひょいっと奪って食べてみる。



あれ?



勝手に食べたのに桃花怒んねーや。





「…普通に美味しいけど?」



「そうかな?」





首を傾げて桃花が一口食べる。





「ど?」



「うん。 美味しい♪ なんだろ?

桃花の舌おかしいのかな?」



「口ん中甘すぎてわかんなくなったんじゃねー?」



「今までそんなことなかったのになぁ……

まぁいいや、そういうことで!

ってか翔太、桃花のモンブラン食べたぁ~っ」



「えぇ~っ?」





今更かよ!



でもま、その方が桃花らしいけど。