なんてゆーか修羅場(?)みたいなオレらの空気に、さっきのウェイターが入ってきてケーキを置いていく。





「こちらフォンダンショコラとチーズケーキとウーロン茶になります」



「わぁーっい♪

いっただきまーす♪♪」





雅さんなんて気にしてないみたいで、ケーキをパクつく。



その食べる勢いってばスゲーのなんのって。



オレが桃花の知らない女の人と喋ってても眼中に無いのな。



気にしてもらえなくて寂しいといえば寂しい……。



あ。





「…桃花、口のとこついてる」





紙ナプキンで桃花の口についてるケーキを取る。



すると食べる手が止まる……と思いきや





「ぁ…りがと」





とだけ言って食べ続ける。





「…じゃ、翔太あたし行くわ」



「え? はい」



「あ、今度みんなで会おうよ」



「連絡して下さい。

雅さんオレのメアド知ってますよね?」



「うん。 また連絡する」





雅さんは桃花にニコって笑いかけて店を出ていく。



後ろについてた人もオレと桃花にペコッと頭を下げて、雅さんに着いていった。