「桃花ぁ~(呆)」



「んぁ? しょーた。

むぐ……ん……何?」



「何?

じゃなくて、何そのドーナツの量」



「朝ごはん」



「……(汗)」





148㌢っていう小さな体のどこに入るのか、桃花が持ってきたらしいドーナツをドンドン口に含んでいく。



あ、バスケット1コ分のドーナツをペロリとたいらげ、次のバスケットに入ろうとしてる女のコは小田桃花(オダモモカ)。



148㌢って小さな身体に似合わないこの食欲。



なんなんだ?



怪物か?



おかしいだろ?



なんてツッコミどころが満載だ。



でも、このツッコミどころ満載の桃花にホレてんのはこのオレ堤翔太(ツツミショウタ)だったりする。





「翔太も食べる~?」





ゆる~い言葉とゆる~い笑顔でオレに1つドーナツを差し出す。





「どーも」





この笑顔にオレは弱い……んだろうな。



心の中では可愛いって思っちまうんだから。