「しょーた?」



「……オレも桃花好き」



「ホントに!?

ホントに桃花のこと好き?」



「うん」



「桃花も翔太のこと好きっ♪」





そう言って笑顔になる桃花を
可愛いなぁ~
なんて思って見ていると、桃花の顔が近づいてくる。



あ――…





「………桃花」



「うん?」



「お前……昼何食べた?」



「へ? え~っと…餃子」



「………ムードねぇ…」



「ご、ごめん(汗)」





第一印象は変なヤツ。



だって桜の花びらを塩漬けにしようなんて発想、普通思いつかないだろ。



大食漢で、可愛くて。



桜の花びらが桃花とオレを会わせてくれなかったら、オレと桃花が会話することなんて無かったと思うんだ。



何年経っても桃花を思い出すならば、それはきっと綺麗で可愛らしい





さくら模様。



なぁ、春の桜はオレと桃花を出逢わせてくれたと思うんだ。