「…あの、堤くん。

手紙読んでくれましたか?」



「あ、うん……」





恥ずかしそうにオレの目を見て話す隣のクラスの女のコ。





「その…返事聞いてもいいですか?」





返事って今日の朝渡された手紙のことだよな?



こんなの初めてもらった。




『堤翔太さま

突然のお手紙ごめんなさい。

でも、どうしても伝えたくって。

前から気になってました。

よければ付き合って下さい。』




「オレ好きなコいるから…ごめん」



「……そうですか。

薄々気づいてたんですけどね。

ちゃんと返事してくれてありがとうございました」





ちょっと泣きそうな顔をして去っていった彼女をかっこいいと思った。