とたんに、ドアが勢いよく開いた。


ガシャアアア


「あー、またドア壊れた。」


「へぇ?へぇええ??」


「今月で何回目だよ」

「10回目っす。ほぼ毎日壊してます」

「また校長にいびられる。」

「女のくせに怪力ってどう思う?十字路。」

「そうだな、綺羅。俺から見たらもう怪物だな。」



「ドアがもろいんだ。」




「結城先輩の力が強いんっすよー」

「結城?」

「嗚呼、貴方が新しく入った仔ね。俺は揶揄高校生徒会長の結城。よろしくね」

「よ、よろしくお願いします…?揶揄高校って…違う高校ですよ?」

「うん。秘密ね?」

人差し指を唇にあてて笑った


「ところで夢想。」


「ん~?」


緑は後姿をうっとりと見つめていた。


「…………綺麗…」



「あー、ごめん、お前のケーキなら綺羅が食べた」

「なあっ」

「え?アレ結城のだったの?」

「貴様あああああああ」



「それは俺のケーキだああああああ」


どーん


30分後


「綺羅って弱いんだな」

「そりゃー椅子で頭を殴られたら失神しますよ。結城先輩はおっかないっすね…」

「天罰だ。」

「自分が神様みたいな言い方っすね笑゛」