キミはこの花言葉を知っていたのかな。
僕はね、知っていたよ。
キミの灯火が弱くなるずっと前から……。
だから、願掛けをしていたんだよ。
あと5枚花弁のあるライラックを見つけたらキミに贈って、永遠の愛を誓おうって……。
それなのにキミは、永遠に僕の手の届かない所まで行ってしまった。
キミがあまりにも愛らしいから、神様がキミを連れて行っちゃったんだね。
……僕なんかにはもったいないって。
だからキミに贈れなかったライラックは、代わりに僕の胸の中にしまっておくよ。
永遠に離れることのないキミへの想いと一緒に……。

