空の姫と海の王子



¨空と海の扉¨

それは人間界と天界と魔界
三つの世界を繋ぐ唯一の扉

その扉の鍵はハルのつけていた
水色の箱の中に入っているが
その箱を開ける為の鍵
それはカイトが持っている

その二つが揃わなければ
空と海の扉は開けられない

歴代の空と海が守ってきた鍵


冷や汗をダラダラ流すハルは
ゴクリと息を呑んだ


……やばい
絶対怒られるって

怒られるどころじゃ
すまないかも……

誰かに知られる前に
早く取り返さなきゃ!!


ハルは勢い良く立ち上がると
精神を集中させて力を集めていく

窓は開いていないのに
ハルの周りに風が起こる


「《風鈴》」


リンッと小さな鈴の音と共に
突風が部屋に広がった

風によって空間を歪めた為
ハルの部屋は完全に個室となった

ハルは溜め息をつくと
額に浮かぶ汗を拭った


「やっぱ疲れる……何でだろ?……まあいいやっ!これで春の部屋には誰も入れない……っと。さて、寝ますかっ」


ふらつきながらベッドに入ると
某猫型ロボットの相方並みの速さで
ハルはすぐに夢の世界に入っていった


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