空の姫と海の王子



確かに胸元にあったはずの
水色の箱のチャーム

大切なそれは簡単には外せず
外せるのはハルとカイトとレンと王だけ

つまり、空と海にしか
外すことも触れることもできない


「…な……なんでっ!?春は外してない!外す訳ないのに!」


真っ青になったハルは
ガタガタと震えていたが
ピタリと、震えが止まった

ある考えに行き着いたから


「……嘘…ありえない……」


ネックレスを外した

いや、外された

深緑の髪の少年に

だけど、だけどあれは


「あれは夢じゃないの……?」


鏡に映る自分は
現実か、夢なのか

ハルはすぐに真実を確認した


「……いひゃい」


みょーんと伸びた頬は
だいぶかなり凄い痛い

ヒリヒリ痛む頬を撫でて
ハルは涙目になっていた


どうしよう……現実なんだ

あれを取られたら
ハルは……ハルとカイトは


「¨空と海の扉¨が開けなくなっちゃった……」


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