空の姫と海の王子




──葵の発動させた陣の光が消えて
蓮と奈央はゆっくりと目を開いた

静かな場所だった

森の中の空き地なのだろうか
四人のいる場所を囲うように木々があり
草が生い茂った地面に腰を下ろした葵は
立ったままの二人を見上げた


「座らない?」

「つーか、ここどこ」

「EARTHの目が届かないところ。あんなとこにいたら、俺が見つかっちゃうしな」


先ほどの出来事からして
国立図書館はEARTH管理下

国立、つまり国の機関にまで
EARTHの力は及んでいるという事だ

奈央は舌打ちをした
今までいいように利用されてきた事に
いい加減、腹が立ってきた

手遅れになる前に、
海斗を見つけなければ


奈央と蓮が自分から
目を逸らそうとしない事に
葵は大きく溜め息をついた


「知りたいんだろ?能力の封印のこと」

「分かってるなら早く教えてよ。僕らには時間が無いんだよ?」

「………なあ、その”僕ら“ってさ」


風が優しく吹いた

葵の髪を撫でたそれは
少し悲しげな葵の表情を隠した


「俺も入ってるって思っていいんだよな?」