空の姫と海の王子



──眩しいけど、暖かい光

春はゆっくり目を開けたが
窓から入る日の光に目を細めた


……太陽?


春の寝室は地下だから
日光を浴びて目覚めるなんて
ある訳が無い。無い筈だが


「……んーーっ」


ごろりと寝返りをうって
眩しい太陽に背を向けると
ウトウトと、心地良い眠気

ふと、目を開いた

目の前に、顔。


「っひゃあっ!?」

「ひゃあって……それ、人の顔見て叫ぶ言葉じゃないだろ」

 
心臓がバクバク煩い

なんだなんだなんなんだですか!

えっと、えっと、えっと、……え?


明らかに混乱している春に
葵は思わず吹き出した

葵が爆笑している間に
だんだんと頭が動き出して
思考がハッキリとしてくる


えっと、春は確か

変な人に変な檻に入れられて
変な陣がぶあーーってなって

ああ、違う、逆だっ

変な陣からの変な檻からの

そう、空の能力が戻って

蓮が来て、奈央が来て

………そうだ


なんで春はこんなとこで寝てるの?