表の生物達は初めてあった生物に対して
お互いに手を差し出して握りあう
その後は笑いあって
一緒に行動する事が多くなる
そんな行為に憧れて
自分の手と手を重ねて握り締めた
いつか、俺も
俺以外の誰かとあんな風に
笑ったり、一緒に行動したり
できればいいな、って思ってた
「……何故また泣いている」
「握手は嫌いか?」
少し困ったように顔を見合わせて
二人が俺の手を離そうとした
………違う、
「……離さないで、違う、違うんだ。嫌いじゃないんだ、違うんだ……」
繋いだ手のひらだけじゃなくて
胸がぽかぽかと暖かくなって
「嬉しくって……」
目から涙がぼろぼろと溢れてくる
それと同時に心に溢れてくる
色々な感情が抑えられなくて
その感情はどう言葉にすればいいのか
わからなくて、
「ありがとう……っ」
もっと言葉は存在するのに
その一言しか言えなくて
「ありがとう、ありがとうっ……!」
でも一言じゃ足りないから
何回も、何回も伝えた
二人は何も言わなかったけど
黙って手を強く握ってくれた

