「聞いてんの?あたしを仲間にしろ」
腕を組んで葵を真っ直ぐに睨み付けて
それが人に物を頼む態度なのかと
疑ってしまう程の、殺気
葵の視線は鋭いまま奈央を上から下まで見て
蓮でさえ見えない速さで銃を構えた
「EARTHはいらない。冗談も程々にしないと春に救ってもらった命を無駄にするぞ」
「EARTHは辞めた。EARTHよりSUNの方があたしの目的にあってるからこっちに来ただけ。あんたの邪魔はしないし、むしろ、あんたの方があたしを欲しがってるはずじゃん」
「…………」
「言った方がいい?あんたにあたしが必要な理由、今ここで」
なんなんだ
葵にはこの女が必要?
葵が必要としてるのは春ちゃんじゃないのか
「………好きにしろ」
葵は銃を握る手を下げると
二人に背を向けて部屋を後にした
開きっぱなしのドアから
廊下に響いている足音が漏れる
「南町J地区、地下のクラブ」
そう言った葵の声が蓮の耳に届くと
エレベーターの扉が閉まった
部屋に充満していた殺気がようやく消えて
蓮も奈央もふぅ、と一息ついた
「あー、死ぬかと思ったあー!!」
「こっちの台詞だよ!何言っちゃってんの!馬鹿じゃないの!?」
「まあ認めてくれたんだし、結果オーライって事でいいじゃん?」
奈央が座り込むのと同時に立ち上がった蓮は
少しむくれた表情のまま部屋を出て行く

