空の姫と海の王子



──勢い良く起きたハルは
周りを見渡してホッと溜め息をついた

見慣れた部屋にベッドと
いつも通りの自分の部屋


「……ゆ…夢?」


無意識の内に頬に手を伸ばし
そっとそこを撫でると
夢を鮮明に思い出してしまい
かあっと顔が熱くなる


深い緑色の髪に金色の瞳


「あれ?」


そこまで思い出して
ハルはふと首を傾げた


どこかで聞いたことが
あるような……ないような……


「……まあいいやっ」


春はベッドから降りると
そこに桜の花を残して消えた


今すぐ海斗に会いたいから



何故春はいちいち
¨桜吹雪¨で移動するのか

実は瞬間的に移動する方法が
これしかないからだったり


……春ちゃん、レパートリー増やそうか


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