空の姫と海の王子



「…あの……?」

「僕はずっと独りだったから君に会えて嬉しいよ」

「独り?ここにずっと独りでいたの?」

「そうだよ。……ねえハル、また僕に会いに来てくれるかい?」


悲しそうに眉を下げた少年に
ハルはコクリと頷いた

嬉しそうに笑った少年は
ゆっくりと唇を合わせようとしたが
拒絶するようにハルが顔を背けたので
そのまま頬にキスを落とした


「やめて……」

「ハルには恋人がいるの?」


少年の問いにハルは頷く


「ごめん。ハル……帰るね」

「そう?気をつけてね」


カイトの笑顔が頭に浮かんで
どうしようもないくらい
会いたくなって

ハルは少年から離れると
勢い良いよくお辞儀をして
森に向かって走っていった


「君にプレゼントを贈るよ。きっと喜んでくれる」


少年の楽しそうな声を最後に
ハルの意識は遠退いていった


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