空の姫と海の王子



リールは湯気の立つ紅茶を
口に運ぶとホッと息をついた

ハルはベッドに座って
クッションを抱えると
真剣な表情をリールに向けた


「……どうだったの?」

『魔界でも魔神の誕生は確認されていなかったよ。現魔王には捜索を続けるように話しておいたから』

「そっか……ありがとうね」


ハルのぎこちない笑顔に
リールも笑顔で返した


魔界の王¨魔王¨を守る魔神も
¨神¨のため、転生を繰り返すのだが
楽園と同じように発見されていない


……なんでだろう?
今までにこんなことは


『なかったな。有り得ない話だ』

「クウ……っ!今までどこ行ってたの?」

『ちょっとな。カイと一緒に調べ物をしてきた』


突然現れてハルの心を読み
ハルの隣に座った金髪の男は
体中に微かな空色の光を纏っている


……こいつが初代、空の王クウ


リールがジッと見つめると
クウはニヤリと笑った


『俺様が美しすぎるからって見惚れるなよ凡人』

『………』


……はい?
俺様ナルシストですか?


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