ライバルは天才不良少年





その声は、今までに聞いたことが無いくらい不機嫌、というか苛立ってる声で一瞬誰だか分からなかったけど、

間違いなくアイツの声だった。



「ふ、じ、さき・・・・・・。」



なんで、此処に?



「チッ、もう来ちまったか。まぁいい。」



リーダーは苦々しげな表情を見せた後、

あの気色悪いニヤニヤ顔に戻った。



「よーう。久しぶりだな、藤崎。」

「斉藤・・・・・・。」



ハァ~~。

もう分かってたことだけど、やっぱコイツ関連なんだよね。



「ソイツに何してんの?」

「あぁ?何って、テメェの女なんだろ。コイツを人質にテメェをボコボコにしてやろうと思ってよ。」

「女・・・・・・?」